2006年06月27日

境界線の作り方

ここのところ、お話の続いている境界線、バウンダリーの作り方ですね、アプローチの方法が2つあります。一つは、カラダの感覚から覚えていく方法。もう一つは、ココロのあり方を訓練する方法。私的には、両方いっしょに行うことが、オススメです。

まず、カラダからのアプローチ。これは、先日、コメントを寄せてくださったはなさんも、言っておられましたが、イメージの方法に多少の差がありこそすれ、基本的には、いっしょだとおもいます。

まず、宇宙から金の紐か糸が降りてきて、自分の頭のてっぺんにピトッとくっついたイメージをする。それが、カラダの中心を通って、そのまま地球の中心までつながっていっている。(とイメージする)そうすると、自分がマリオネットのように、宇宙から釣られている感じがします。で、大地とつながっているので、足の裏全部をつかって踏みしめるように、大地の上を歩いているカンジがしてきます。それとともに、マリオネットのように上につながれているので、肩から余分な力が抜けて、カラダ全体がリラックスしたカンジで歩けます。この姿勢作ってあと、自分の体が胸から下は全部足なのだ~っとイメージすると、カラダ全体で歩くという感覚が分かってきます。この歩き方に慣れてくるとね、まず、足がしっかり地面に付くので、こけにくくなります。そして、肩こりや腰痛が減ってくる。余分な力をいれなくなるからね。で、このカラダの味わうリラックスの感覚が、やがてココロにしみてきます。これが、自分のセンターにいる感覚。こうやって、センター、自分の中心にいることに慣れてくると、人は、他人の感情に巻き込まれにくくなります。そして、自分の感じていることが、繊細に感じられるようになってくるのです。目が外に向きすぎていて、自分が何感じているのか分からなくなっている人って、結構いるからね。このワーク、今日から始めて明日すぐ効果がでるわけではないけれど、私は今1ヶ月くらいたったかな。歩くたびに意識するようにして。なんだか、心身ともに、中心にあるときの感じがつかめてきているんです。だから、ずれたとき、「あぁ、ずれてるな」と分かる。で、戻しやすくなった。

で、ココロへのアプローチですが、これは、親として子供を育てる側のアプローチと、自分が自分を育てるときのふた方面があります。まず、子供に対して。

私のところは、小学生なので、たとえば、学校に行くとき忘れ物をしちゃった。親は時間があっても、それを届けない。とかね。また、宿題、いくらいってもやらない。だから、それを受け入れて、がみがみいうのをやめてみる。とかね。で、忘れ物が多いと子供は自分が困るし、宿題やっていかないのも、自分が困る。だから、やろうとする。で、そのときに、たとえば、普通にしていてできないのなら、そのときには、できるようにやり方を教えてあげるとか、忘れ物しないですむように、明日の準備の点検をいっしょにやってあげるとか、子供が自己責任でやる意思はあるが、手助けを必要とするときに、最小限だけやってあげる。また夫が借金作ってくるなら、(夫の名誉のためにいいますが、ウチの夫は、マジ節約上手です。私が家計にひーひー悲鳴をあげてヘルプミーをすると、目からウロコの方法を提案してくれたりします…)、あなたが返すのよ!と、手は出さないが、彼が本気で返そうとしているが、お金のため方がわからないなどの場合、いっしょに彼ができる方法を考えてあげて、彼にさせるとかね。一時が万事、年齢や責任に応じて、彼の撒いた種は彼に刈り取らせる。ココロを鬼にして。で、様子をしっかり見て、一人では無理そうなら、彼が自分でできるよう、方法をアドバイスする。借金などは、その時点で、夫婦力を合わせて返すとかでも、いいかもね。というカンジで、自己責任の感覚を育ててあげるのです。年齢に応じたものをですね、モチロン。

そして、自分が自分を育てる場合。この場合は、いつも自分の気持ちを自分に聞いてみる。最初は、生理現象からが、分かりやすいとおもいます。トイレに行きたいなと、感じたら、すぐいく。仕事などで、いけないときには、自分が状況をかんがみて、行かない選択をしているのだと、選択を外部のせいにせず、自己責任にしていきます。食べたいものを食べる、などの場合も同じ。おなかを満たすためだけに、適当に食べるのではなく、「何が食べたい?」と、自分に聞いてあげる。できるかぎり、それをかなえてあげる。でも、それが、予算の都合にあわない、自分の体調によくない、など、もっと大きな理由でその食べ物を選択できないときは、そのもっと大きな理由により、欲しいものとは別のものを食べるほうがいいと、「自分が決めた」と、選択に責任を持つ。

そんな、生理現象から入って、やりたいことや、生き方、あり方まで、「どうしたい?」ときいて、たとえ外的な要因でそれを自分にかなえてあげることができないときも、ほかの選択をすることに、自己責任を持っていきます。それをやってみて、どうしても、やりたいことをやりたいなら、全く別の視点から、「では、この状況をふまえたうえで、どうすれば、できるか、今、ここから、何ができるか」を考えて動きます。(このあたりは、コーチングテクの出番ね。)

そのときに、意外に私にとって大切だったことは、大きな選択をするとき、現実に「今は、決断できない」ということが、何度かあったということでした。それは、情報不足であったり、キモチが定まっていなかったり、と、理由はいろいろですが、それも、含めて状況のせいにはせず、○○の理由で、今は、この件はどちらにするか決断せず、保留にしたほうがいい(と、私は、おもう)と、自己責任で、保留にします。けして、時期じゃない、などと、宇宙のせいにしたり、サポートしてくれている天使や精霊のせいにしてはいけません。自己責任で決断ないし、保留の決定を行います。(そのさい、期限を切ることも、時には非常に有効。私の知人に、長いこと夫婦関係で悩んでいる方がありましたが、あるとき、「5年間、夫婦関係を立て直しに費やし、家庭を守る。その間、がんばって、もし彼との関係にめどがたたなかったら、潔く離婚する」ときめたかたがいました。そして、5年後、残念ながら、彼との関係は修復されませんでした。彼女は、決めたとおり、離婚をしましたが、やるだけやった。という自信のあった彼女は、「「今度は、もっといい男をみつけて再婚する」ときめ、今は、親子ともども、ノビノビ暮らしています。自己責任で、やるだけのことをやり、自己責任で夫婦関係にピリオドを打ったので、そのことが、彼女のなかで、失敗という傷になっていないのです。こうやって、バウンダリーは、日々の努力で、だんだんと形成されていきます。「私は、どうしたい」。この、芯からの欲求に従うことが、自己責任。この感覚は、バウンダリーを育てて行く上で、大切なポイントになります。(ちなみに、芯からの欲求とは、本心のことであり、日々かわる気分に左右されて人生の大事を決断すると、えらい目にあったりしますので、気分と直感(本心)の区別は慎重に)

これをやりだすと、何を基準にしようか、具体的な行動の仕方は、人それぞれになります。私の場合は、いやな感じをうけたときに、相手を傷つけずにシェアをする。それから、WIN/WINの方法を探す。というのを今やっていて、チェックリストを作り、「これは、シェアできた。これは、できなかった。」と、毎日○付けをしています。いえなかったものにかんしては、キモチの整理をつけたあとで、どうしても伝えたほうが今後のためによいとか、私がすっきりするとか、伝えたほうがよいという結論に達したものは、相手の方に伝えるようにしています。一週間ごとに、見直してどうしたときは、うまくいった。どうしたときは、失敗したとかね。その辺の反省と次前進するための、方法をかんがえたりとかね。で、できたら、うんと自分をほめ、できないときは、理由を考えて、どうすれば次できるのか、考えて、おしまい。できなかった自分を責めるのは、落ち込みの原因になりこそすれ、次へつながることがないとおもったので、できなかったときも、自分を責めたりしません。何を、チェックリストの項目にしたほうがよいかは、おのおのが考えたほうがいいです。(どういうことをしたいか、この辺、本人に気付いてもらう誘導テクも、コーチングの出番でございます。コーチング、もう大好き☆) まぁ、コーチングテクがないとできないのではなく、あればやりやすいということなんですがね。では、 今日は、このへんでニコニコ



Posted by 詩織 at 16:51│Comments(10)
この記事へのコメント
すごいおもしろいです。
わかりやすいんですが、まだ少しうまくイメージ出来ません。
自己責任、ですか・・・
ついつい環境のせい、自分でないもののせいにしてしまっている!!私は間違ってない、なーんて。

目からうろこです。
考えてみよう・・・
Posted by ともこ at 2006年06月27日 22:26
詩織さんこんばんは!

うーんおもしろい~おもしろい!!
体も心も自分の責任なわけなんですね~。
子供を育てるパターンの例も、とってもよく分かりました。
自分の撒いた種は自分で刈り取るですか・・・。
私も子供についつい宿題のことをがみがみ言ったり、下の子が謝らない時に、下の子に代わって私がほかの子に謝ってたりすることってありますが、いかんです、それ。ってとっても身に染みて分かりました。そんな事してたら自己責任育ちませんよね。

人生って、生きるってこんなに深かったんだ~と読みながら思いました。知らずに今までなんとなく生きていた自分。でもここで気づけてよかったです。詩織さーん今日もありがとうございます!私もこれから実践してみたいと思います^^
Posted by ひろ at 2006年06月27日 22:48
睡魔と戦いながら読んだのでちょっと思考回路が
働いてないのでまた明日読みなおそうと思っていますが・・

ちょっと質問です★
自己責任を履き違えてしまうことは・・?

あたいは基本なんでも自分で決めます。
優柔不断ですが決めたら覚悟します・・
自分で決めたのだからと!!

ただ責任感が強すぎる人の場合(わたぴじゃなく)
なんでも自分のせいにすると危険なことないですか?
ちゃんと分かってる人がいてサポートしてくれてれば良いですが・・

どっかで聞いた話でたまに使うのですが
たとえばすごく凹みやすい人や状態のときに何か失敗したとします。すごーく落ち込んで『あたいって才能ないのか?駄目だ~』と。
そうならないために『いや今日はこの靴があわなかったのだ!
あたいは本当は才能豊かなのだ!もっとうまくできるよ~』
みたいに何かのせいに一時的にして自分を駄目だと思いこませないようにする・・・

なんか詩織さんの話と見当違いなコメントだったら許して~~

寝て起きてから又訪れます♥
Posted by はな at 2006年06月28日 04:08
ともこさん、いらっしゃい。
イメージって、カラダの天と地をつなぐイメージのこと?
あの、ダイエットのコメント読んでいたら、背筋もぴんと
伸びてるみたいだし、わりとできているような気がするけどね~
ただ、人はイメージは大事。そのとおりになるから。まぁ、あせらないで、やってみて☆

ひろさん、今日のありがとうございます。
ね~、子供がいると、えらい分かりやすいですよね~。
私も、バウンダリー関連、共依存関連の本読んでから、目から
ウロコがいっぱ~いだったんですよ~
お互い、味わい深い人生、いきていきましょ!

はなさん、お疲れ様☆
そうそう、はなさんの言っている「自己責任を履き違える」、これ、気をつける点です、まさに。
このブログの最後のほうでも、私の今やっていることとしてチラっと触れていますが、自分を責めることと、自己責任とは、似て(ぜんぜん)非なるものなのです。何かができなかったとき、自分を責めるのは、前進にあたって何の意味もなさないとおもうのね。
できなかったら、事実をありのまま認めて、「では、次、どうすればできるか?」できなかった理由は、次へ飛躍する大切な情報になるのです。そして、スッとなんとなくできてしまった人より、後進を育てるとき、うまくなります。なぜなら、どこでひっかかるか、身をもって知っているから。不器用なのは、自分の人生だけ見ると、時間のロスも多く、器用な人と比べてはため息ついたり、私のしょっっ中(今でも、時々)ありましたけど、人は、自分だけじゃない。子供や後輩など、なんらかの形で、後進に自分の得てきた宝を伝えていくものです。不器用でも、自分を責めず、あきらめず、一歩一歩前進し続けていると、その背中をみて、生き方を変える人も出てくるんですよん。
Posted by 詩織 at 2006年06月28日 08:31
詩織さんありがとう!目覚めてしっかり読みました!!

あたいにはすっげ~~~よく分かります!(笑)
そして一時的に何かのせいにするというやり方は
前進する意欲のある人、紆余曲折しながらも自分の人生は
自分でつくってると知っている(意識してなくても)人、
何かのせいにして逃げない人などには有効なのかも・・・

例えばあたいの場合★
『今日は思うように踊れなかったなぁ・・
あたいって才能ないのかなぁ!?・・・いや今日は床が滑ったからだ!
あたいはもっとうまいはず!毎日練習してきたではないか!
うんそうだ!床が悪い!・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
でも、では滑る床で踊るにはどうしたらいいのか!!』

てな感じ・・
こりってどお??
Posted by はな at 2006年06月28日 14:23
はなさん、やっぱサイコー☆
まさに、まさに、それだよ、それ!!
Posted by 詩織 at 2006年06月28日 18:39
いや~、歩いている時のイメージというか、実践するための具体的な行動方法や、自分の今まで行ってきた、感じてきたものではどう当てはまるのか、みたいなのがイメージ出来なかったのです・・・天と地をつなぐとか考えた事ない(爆)

ちょっと最近お疲れ気味で、イメージする事できなくなってるのも手伝ってますかね・・・

話それちゃいますが、イメージした事が現実になると思うと、悪い事
考えちゃった後ってこわくないですか?自分が元気なとき、うまくいってるときはそんなのバーンと撥ね返しちゃうんですが、バリアうすいような時はよく苛まれてます(呆)詩織様、皆様、どうされてるんでしょうか??

基本的にかっこいい、かわいいって自分で自分を思えるようにいたいので、歩き方や食べ方、そこにいるい方(?)は美しく!と意識していますので、背筋は外でのみ伸びていますが、家では・・・(笑)
Posted by ともこ at 2006年06月29日 21:17
ともこさん、おはよう~。今日もイイ朝ね~^^(沖縄は…)
そうですねぇ、日常の中のイメージが難しいときは、
カラダをしっかり意識することです。人間、そうそういつもいつも
パーフェクトなんかじゃないよ。
それと、悪いこと考えたあとって、アタシ的には、気が変わってから
「あれは、本心じゃなかったです。チャンチャン」と、きっちり
自分に言い直しています。本心じゃなくたって、くっきりはっきり
イメージしたら、実現しちゃうことあるもんね。「言い直し、思い直し」私は、結構使っております^^で、けっこう、それが重大なことであればあるほど、思い直した本心のほうがちゃんと実現していきます。
Posted by 詩織 at 2006年06月30日 07:07
詩織さん、ともこさん おはようございます!

私は前から「最近○(息子)は熱出てないな~」と思うと、
それからすぐに熱を出す・・ということがたびたびありました。
私の中では「予知なのかな?」とひそかに思っていましたが、ともこさんの文を読んで、もしかしたらそう思うことがそれを引き寄せてるのかな・・・と思うと背筋が寒~くなりました。
私も今後は「言い直し、思い直し」してみます!
Posted by ひろ at 2006年06月30日 08:30
ね~、結構子供は特に小さいうちは
親に愛されるために、親の思いに潜在意識で同意
したりするそうですよ。きっちり、思い直しした
ほうがいいかも、ですね^^
まぁ、思い直しをして、それでも熱を出すぶんには、子供さんに
必要な浄化かもしれないですしね…。
Posted by 詩織 at 2006年06月30日 23:28
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